~THE GREATS~美の巨匠たち~ を観た感想
今回訪れたのは「THE GREATS展」です!
場所は、神戸市立博物館!
この特別展はスコットランド国立美術館所蔵の作品を数多く見ることが出来るようでした!
実は今回の展覧会、私のお気に入りの画家ブーシェの作品があるということで、行く前からわくわくが止まりませんでした!
ブーシェについて知らない方のために簡単に説明しておくと、ブーシェは今から300年前のフランスで活躍した画家です。
作風は、とにかくかわいい!
どこかふわふわしていて、ピンクや水色など色鮮やかなパステルカラー
で男女の恋愛を描く事が多かったブーシェは、当時一躍人気の画家でした。
一般的に彼が活躍した時代をロココと呼びました。
では、ブーシェの作品を中心に今回私の印象に残った絵を振り返っていきます!
圧巻のナイアガラ!
わくわくしながら、いざ入場したところすぐ左手におおきな滝が!
思わず水しぶきがかかっちゃうのでは!?と思うくらい圧巻のその作品は、フレデリック・エドウィン・チャーチが描いた《アメリカ側から見たナイアガラの滝》という作品です。
そのサイズ、2m57cm×2m27cm!!でかい!
この作家さんは19世紀頃活躍した、アメリカの風景画家だそうです。1867年にパリで開催された万国博覧会に出品するために制作されたみたいです!
特徴的!エル・グレコのキリスト
お次は少し進んだ奥におわせられましたキリストの図像についてです。
題名は《祝福するキリスト「世界の救い主」》で、右手を緩いピースの形にして、左手を球体に置かれたそのお姿はなんだかこちらを不安なような奇妙なような気持ちにさせます。。
彼の作品はこの作品にも現れているように、強い明暗、色彩のコントラストが特徴です。また体は引き伸ばされ、わざとらしいポーズも特徴の一つです。
ところでマニエリスムってなに?
という方に簡単に説明しますと、16世紀中頃から末頃にかけてイタリア中心にみられたルネサンス美術を模倣した特徴を持つ絵画です。
ただ、完全に模倣したわけではなく明暗やポーズなど様々な部分を極端に表すことで個性を出していきました。
これは後に、バロック美術へと繋がっていきます。
上記を踏まえてもう一度作品を見てみると、極端な表現という部分ではエル・グレコの作品は完全にマニエリスムに当てはまっていますよね。
彼の作品は、美術展などで最も見つけやすい作品の一つです。
皆さんもよく似た絵画を見つけたら、エル・グレコを思い出してくださいネ。
きたぞ!我らがロココの巨匠ブーシェ!
第一展示室を見終わり、階段を降りて下の階へ。
「ふぃー、ちょっと肩こってきたな」とか考えながらまっすぐ第二展示室に足を踏み入れたところ、はい、きましたブーシェです。
もう見た瞬間分かりました、はい。
作品はブーシェ《田園の風景》「愛すべきパストラル」「田舎風の贈り物」「眠る女庭師」という題名です。
サイズはおよそ2m31cm×93cm!!
待ちに待った彼の作品の第一印象は、、、
でかい!そして美しい!でした。
創造よりかなり大きいんです。この作品。
そして、事前のパンフレットなどに掲載されている写真よりもかなり色がはっきりしていて、とっても明るい!
本当に現世を忘れてこの絵の中に飛び込みたい衝動に何度駆られたことか、、。
さらによく見るとふわっと置かれた筆の形も見つけられたりするんです!!
もう見た瞬間ぶわっと享楽的でひたすら華やかな美が巨大なキャンバスから押し寄せてきて、興奮が止まりませんでした。
最高でした。神戸市立博物館様ありがとうございます(陳謝)
私の感想ばかりになりそうなので、作品ことを少々お話ししておきますね。この作品には、何の脅威もない豊かな自然の中で羊飼いや庭師達が若い女性に花を贈り誘惑している場面が描かれています。
このように、牧歌的な自然の中で男女が戯れているという主題は、ブーシェの芸術を象徴するものといえます。
ロココが流行した当時、彼の作品は非常に人気を博したと言われています。
感想
今回の展示会はとても見応えのある展示であり、個人的に非常に満足でした!!
今回、大学生の私は900円で見ることが出来ましたが、一般では1800円と少々お高めになっています。前売りで購入すると少しだけお得になるみたいです!
この展覧会は神戸会場が今月25日まで、北九州会場では10月4日から11月20日までの開催になっております。(神戸会場はぎりぎりですね😑)
皆様も是非見に行かれてはいかがでしょうか!!!